2019年入職
看護師長補佐
がん看護専門看護師
“看護師を支える看護師へ”専門看護師を目指した理由
緩和ケア病棟で勤務していた経験があり、そこで患者さんの話をじっくり聞き、スタッフ同士で語り合いながらチームで看護をしていくことに大きな魅力を感じていました。
そこでは専門的な資格をもつ看護師が、患者さんやご家族へのケアを実践で教えてくれて、カルテを読むだけでもすごく勉強になり、スタッフたち を支えてくれる心強い存在でした。
「理想の看護ってこういうことなんだ」と思える場面が多く、看護をチームで実践するには、「患者さんだけでなく看護師も支える看護師」が必要だと思い、専門看護師の資格取得を目指すことにしました。
実は最初から専門看護師を目指した訳ではなく‥むしろベッドサイドから離れてしまうイメージで、どちらかといえば“なりたくない派”でした。
しかし、ひとりで頑張るだけだと限界があるなと感じ、全体を変えるにはどうしたらいいかを考える中で、「看護師を支え、エンパワーメントを高める」ことが必要だといきつきました。みんなで考えて変わっていけたら、プラスをより大きくできるんじゃないかと考えたんです。
患者さんのありたい姿を一緒に叶えられるように
専門看護師の取得は、大学院に行きこれまでの経験を紐解きながら学ぶことが多く、現場での実習もあってやはり大変ではありました。でも、一度立ち止まって自分の看護を見つめ直す機会になってとても勉強になりましたし、スペシャリストの実践が求められる場面ではやりがいもあります。専門看護師として一緒に考えてくれる仲間がいると心強いので、後輩にもぜひ挑戦してみてほしいな、という気持ちです。
資格は5年ごとに更新審査がありますが、更新時にかかる費用もサポートしてくれるので、今後も活動を続けていきたいなと思っています。
私は現在病棟に所属していますが、以前緩和ケアチームを担当していたときに、日々患者さんのもとへ足を運び、「身体のつらさだけでなく、気持ちの面でも不安が和らぐように多職種チームで支える」「患者さんの希望を叶えられるように調整する」といった取り組みを行っていて、難しくて悩むことも多々ありましたがやりがいも感じていました。
がん看護専門看護師として、患者さんがありたい自分でいられるように、患者さんにとってベストな選択をしてほしいなと思っています。
そのために私たち看護師は、患者さんがどのように理解しているのかを確認しながら患者さんにとっての治療の意味や目標を一緒に考えたり、社会復帰や療養に役立つ情報を伝えたりするサポートを、職場や地域と連携して取り組んでいけたらと思っています。
以前、産休・育休を経て現場に戻ったときに、外来で化学療法を受けていた患者さんが「おかえり、待っていたよ」と声をかけてくださいました。
1年半ほど離れていて、その間私もずっと気がかりだったんですが、時間が経っても私のことを覚えていてくださり、元気に治療を受けていらっしゃって、休んでいた間のことを涙ながらに話してくれました。
私自身も思わず涙があふれ、今でも忘れられない思い出です。
管理職としてスタッフ一人ひとりのキャリアを支える存在へ
がん看護専門看護師になってからは、これまで個人単位で捉えがちだった視点が180度変わり、「私たちの看護」という見方に広がりました。
組織として何を考えて、自分が誰に何をすべきか、という考え方に変わりましたね。
今年からは管理職としての役割も担うようになったので、専門看護師としての知識や技術に加えて、スタッフ一人ひとりのキャリアをどう支えていくかという視点も重要だと改めて感じています。
専門性を深めるだけでなく、育成や組織づくりにも関わりながら、全体の力を底上げしていくことが今の目標です。
スタッフがそれぞれの強みを活かして看護にやりがいと誇りを感じられるようにサポートする、そんな縁の下の力持ちでありたいと思っています。
まだまだ道半ばで大したことは言えませんが、これからもスタッフ一人ひとりが歩むキャリアを大切にして、私も伴走しながら互いに高め合って、患者さんにとっても仲間の看護師にとっても、よりよい看護の実現を目指していきます。

